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サッカー女子のパリ五輪予選で日本代表は、北朝鮮との２戦を残すのみ。勝った方が五輪切符を手にする。
２４日の第１戦は平壌で行われるはずだったが、準備状況が不透明で、アジアサッカー連盟が中立地での実施を提案。２０日になってようやく、サウジアラビアでの開催が発表された。
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2024/20240221-OYT1T50066/

　

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この国相手ならではのトラブルだが、１戦目の結果を受けて２８日の第２戦をホームで戦えるのは日本のアドバンテージのはずだ。ところが、日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長によれば、そうとも言い切れないらしい。

　この２試合のメンバー発表が行われた今月８日、佐々木委員長は、「現状の券売の状況は１万人程度。中でもアウェーゴール裏がかなり埋まっているようです。ぜひ国立へ足を運んでいただいて、なでしこジャパンをパリ五輪へ後押ししていただければ」と、日本サポーターの来場を促した。

　女子五輪予選での北朝鮮戦といえば、２００４年４月２４日、アテネ大会出場をかけて同じ「国立」で戦った試合が印象深い。日本は、現在もＷＥリーグのちふれ埼玉でプレーするＦＷ荒川恵理子の先制点などで、７連敗していた相手に３―０と快勝した。まだ、なでしこジャパンという愛称もなかった時代。３万１３２４人という入場者数は、今も女子代表史上の最多記録だ。

　今回、関係者はあのときを上回る集客を目指しており、協会主催試合初のドローンショーなども企画中だ。Ｊリーグのスタート以前、１９８０年代の男子の北朝鮮戦は、国立が舞台でも在日の方々の熱烈な応援のほうが優勢で、日本はアウェーのような雰囲気の中での戦いを強いられたものだ。

　アテネ予選から２０年。女子もプロリーグが出来た日本サッカーの成熟ぶりを示す意味でも、満員の国立でなでしこをサポートしたい。